【海から参拝しよう】厳島神社はなぜ海の上にあるの?歴史や見所、参拝方法は?
満潮時と干潮時でまったく違う表情を見せる厳島神社。
そもそもどうして、海の上に建っているのでしょうか?
厳島神社とは?
厳島神社は、推古天皇が即位した6世紀末に創建され、平安時代に平清盛によって現在の姿に整えられました。
天照大神の子である宗像三女神が祭られています。
当時の人々は「神の島に建物を建てるなど恐れ多い」と考えたため、潮の満ち引きするところに社が建てられ、潮が満ちると、海の上に浮かぶ神秘的な神社となりました。
平家の栄華を感じる優雅な寝殿造りの建築と自然との調和が素晴らしく、平成8年(1996年)には世界遺産にも登録されました。
厳島神社を参拝しよう
夜の厳島神社は、ライトアップされ幻想的な姿に
夕食後、厳島神社へ向かうと、灯篭に明かりが灯り、社殿や鳥居がライトアップ✨されていました。
すっかり潮が満ちて、昼とは一転、海の上で光る幻想的な姿を見ることができました。
ナイトクルージングもあり、船の上から間近でライトアップした鳥居や社殿を見ることができます。
残念ながら、時間が合わずナイトクルージングはできませんでしたが、昼とは全く違う表情の宮島の夜景を楽しめました。
宮島では365日、毎日ライトアップが行われています。
朝日の中、櫓櫂船で海から大鳥居へ!
翌朝、厳島神社へ参拝へ向かいます。
昨夜のリベンジで、「やはり船に乗りたい!」と思っていたところ、ちょうど、朝一番の櫓櫂船に乗船できました。 さっそく乗船!
船の両サイドが席になっていて、向かい合うような形で座っていきます。
定員は20名程度でした。
希望者には竹で編んだ三度笠を貸してもらえます。
この日はよく晴れて日差しも強かったので、皆さん借りていました。
笠をかぶると、より雰囲気が出ます!
いざ、船旅へ!
船頭さんが漕ぎ出すと、船はゆっくりと海の上を進んでゆきます。
櫓櫂船は、櫓と櫂で進む昔ながらの手漕ぎ船なので、エンジン音もなく、静かでゆったりとした船旅が楽しめます。
大鳥居が正面に見えてきました!
昨日、干潮の時に見た陸上の鳥居とは、まったく雰囲気が異なります。
やっぱり、断然、水の上に建っている方が神秘的✨です。
この大鳥居、実は、柱の足元が海中に埋められているわけではなく、自らの重みで建っているのだそう。
現在の大鳥居は、明治時代に再建された8代目で、樹齢500~600年のクスノキが使用されているそうです。
これだけの巨木は、今ではなかなか見つからなかったり、天然記念物に指定されていたりで、次に再建するのは難しいということです。
このようなうんちくや、歴史などを船頭さんがガイドしてくれます。
海上から大鳥居をくぐって社殿にお参りするのが、厳島神社の本来の参拝順序です。
ついに、海から大鳥居をくぐります!感動!!
船から見た海上に浮かぶ社殿。本当に美しいですね。
海の上からお参りしたり、船頭さんが写真を撮ってくれる時間もありました。
途中、少し揺れることもありましたが、ご愛敬 (*^▽^*)。
ちなみに、一度も転覆したことはないそうです(笑)。
櫓櫂船の料金は、以下の通り
平日 大人:800円、小人:400円
土日・祝日や連休中 大人:1000円、小人:500円
船頭さん曰く、満潮時にしか船が出せないので、往復できる時間は限られているそうです。
櫓櫂船の他にも、遊覧船や、立ち漕ぎのボートみたいなもの(スタンドアップパドル?)に乗っている人たちもいました。
20分程度の船旅、大満足でした!
船から降りると、乗る時にはなかった行列ができていました。朝一だったせいか、並ばずに乗れたのはラッキーでしたね☆彡。
海上神殿の社殿に参拝しよう
朱色の回廊を渡って御本社に向かいます。
まるで海の上を歩いているよう。
御本社でお参りをしました。
ちょうど、神楽の演奏が行われていました。
和楽器の演奏を生で聞く機会ってあまりありませんが、なんとも雅びな音色。
社殿から見る大鳥居。
まさに、海上神殿ですね。
お参りの後に、御朱印を頂きました。
しかし、さすがは連休中、ずらっと行列ができていました。
御朱印帳を預けて番号札をもらい、引き換えるシステムの神社もありますが、厳島神社では、普通に並んで御朱印を頂く形式だったので、なんだかんだ1時間くらいかかりました💦。
海の上に浮かぶ能舞台。現在の舞台は江戸時代の建造で、国の重要文化財です。
御本社の裏手にある反り橋。
天皇からの使者である勅使だけが渡ることができた橋で勅使橋とも呼ばれています。
社殿を回っているうちに、水がだんだん引いてきて、陸地が見えてきました。
本当に潮の満ち引きで、まったく異なる景色が見られるんですね。
厳島神社、満潮時に海から参拝できて、よかったです!
お天気にも恵まれて、海に映る大鳥居や社殿、山々の緑、すべてが美しかったです!