【おすすめ】名古屋を舞台にした面白い小説・厳選3選!
こんにちは。先日、初めて名古屋に行ってきました!
そこで、今回は、名古屋を舞台にした小説を集めてみました。
甘栗と金貨とエルム / 太田 忠司
名古屋グルメも魅力的! なりゆき少年探偵譚
名古屋在住の高校生の甘栗晃は、突然亡くなった父親に代わり、探偵事務所の整理をしていると、小学生の少女・淑子がやってくる。
なんと、淑子は父親に調査を依頼していたという。依頼内容は、母親探し。
父はなぜ、小学生からの依頼を受けたのかー?
調査メモに記されていた謎めいた一言「美枝子は鍵の中に?」の意味はー?
甘栗君という名前ながら甘さ控えめな主人公が、生意気だけど必死な淑子(通称エルム)の姿を見て、調査を引き受け、母親の情報に迫っていく様子が面白く、読みだすと一気に引き込まれ、最後まで目が離せない展開です!
ミステリーですが、青春小説の側面もあり、米澤穂信さんの小説の雰囲気に近いような感じもしたので、ファンの方は読んでみるといいかも?
「ころうどん」や「鉄板イタリアン」「味噌おでん」など、作中に登場する名古屋のご当地グルメが美味しそうで、興味津々でした😋。
あ、でも、「味噌煮込みうどん」がダメだった筆者は、もしかしたら食べられないタイプのグルメだったりするのかも (>_<)。
名古屋めし、結構独自のパンチを繰り出してくるからなあ。。
終始エルムのことを一番に考えて頑張る甘栗君は、いい探偵になりそう!・・と思ったら、続編も出ていました!
蕎麦ときしめん / 清水 義範
文章のプロが文章で遊ぶとこうなる! パスティーシュ小説集
東京出身で名古屋に赴任したサラリーマンによる名古屋論『蕎麦ときしめん』をはじめ、論文、企業の社史、学術書、昔話などなど、様々なジャンルの文章を模倣して小説にしたという風変わりな作品集。
素人による珍論文や、司馬遼太郎チックに描かれた会社創業者成功の歴史、壮大な猿蟹合戦、老人雀士と若者によるイカサマ麻雀戦、序文だけで構成されたツッコミどころ満載の学術書など、大真面目に熱を込めて書かれた文章が、面白い!!
読んでいて最初は小説だと気付かなかったくらいです(笑)。
『蕎麦ときしめん』と『きしめんの逆襲』は、名古屋に詳しいわけではないので「名古屋あるある」なのかどうかはわかりませんが、かなり極端な名古屋論でした(笑)。
すべてがFになる / 森 博嗣
天才博士の研究所で起こる密室殺人の謎!理系ミステリー1作目
天才工学博士として知られる一方、少女時代に起こした殺人容疑により、孤島の研究所で、完全に隔離された生活を送る真賀田四季。
彼女の部屋からウエディング・ドレス姿で両手両足を切断された死体が発見される。
「すべてがFになる」という残されたメッセージの意味はー?
偶然、島を訪れていた大学助教授・犀川創平とお嬢様女子大生・西之園萌絵のコンビが、この不可思議な密室殺人に挑む。
名古屋を舞台にした作品と銘打っておきながら、この作品、ほとんど名古屋から離れた孤島で展開されております💦。
主人公二人が名古屋の大学の助教授と学生なのと、シリーズ物の1作目なので、選びましたが、順番で言うと本当は4作目の予定だったそうです。
こちらの「S&Mシリーズ」、個人的には、事件や犯人探しより、ユニークな登場人物たちによるユニークな会話や、独特な主義主張が面白くて読んでいました。
また、真賀田博士の天才感が魅力的でした。
人間より一段階進化した特殊な存在、常人には理解不能といった印象。
シリーズ物なので、気に入った方は他の作品もぜひ読んでみてください。
天才・真賀田四季を主人公にしたシリーズもあります。
以上、名古屋を舞台にした小説・厳選3選でした。
名古屋に対するイメージが「東海地方の都市」という感じで、小説の舞台としてよく選ばれる景勝地のような認識をしたことがなかったのですが、今まで読んだ小説から「そういえば名古屋だった~!」と思い出した作品もありました。
作者さんが名古屋出身で、よく知る地元を舞台にして書いたものが多いようですね。