桜色のブログ

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【日本一 深い】田沢湖の絶景を遊覧船で巡る!乙女の伝説が残る神秘の湖

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日本一深い湖・田沢湖。
その深さから湖面が瑠璃色に彩られ、美しい姿を見せてくれます。
辰子という乙女にまつわる伝説が残る神秘の湖・田沢湖。その魅力に迫ります!

 

田沢湖とは?

秋田県仙北市にある日本一深い湖です。

水深は423・4mで世界でも17番目に深く、別名「日本のバイカル湖」と呼ばれています。

水深が深いため、真冬でも湖面が凍り付くことがなく、湖に差し込む太陽の光が水深に応じて湖水を明るい翡翠色から濃い藍色にまで彩り、その美しい姿は、日本百景にも選ばれています。

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田沢湖には、辰子という乙女の伝説が残っており、民間伝承に基づいて、ブロンズの乙女の像や神社が建てられ、観光名所となっています。

 

辰子伝説とは?

田沢湖のほとりの神成村に辰子という名の美しい娘が暮らしていました。

若さと美しさを永遠に保ちたいと願った辰子は、大蔵観音に百日百夜の願いをかけました。

すると、満願の夜に「北に湧く泉の水を飲めば願いがかなうであろう」とお告げがあります。

泉の水を飲むと何故かますます喉が渇き、ついに腹ばいになり泉が枯れるほど飲み続け、気がつくと辰子は大きな龍になっていました🐉。

龍になった辰子は、田沢潟の主となって湖底深くに沈んでいきました。

・・・という伝説です。

一体なぜ、そんなことに・・!? という感じですが。

若さと美しさを願うって女性ならありがちな願いですし、特に悪いことをしたわけでもないのに、龍になって湖の主になるって❓❓

まあ、伝説ってそういうものなんでんですかね~💦。

 

辰子伝説の後日談からの意外な展開!

ちなみに、その後のエピソードとして、娘の帰りを案じた辰子の母が田沢潟のほとりで娘が龍になったのを知り、泣きながら松明を投げ捨てると、魚に変化して泳いでいき、これが田沢湖にしか生息しない幻の魚・国鱒(クニマス)のはじまりである、といわれています。

しかし、そのクニマス、1940年(昭和15年)から発電と農地開発を目的として、近くを流れる玉川から強酸性の水を田沢湖に導入したために、水質の酸性化が進み絶滅、さらに、ほとんどの魚類が数年で田沢湖から姿を消してしまいます🐟🐟。

なんてことしてくれたんだ―Σ( ̄ロ ̄lll)。

被害が深刻となり、1989年(平成元年)に中和施設がつくられ、湖の水質は中性化していきましたが、今なお湖全体の水質回復には至っていません。

田沢湖町観光協会では1995年(平成7年)から3年間、なんと懸賞金500万円を懸けて「クニマスを探すキャンペーン」を実施しましたが、結局見つからず(T_T)。

しかし、2010年(平成22年)になってビッグニュースが!!

絶滅したと思われていたクニマスが、なんと山梨県の富士五湖の1つ、西湖で発見されたのです!

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実は田沢湖で絶滅する5年ほど前に放流用にクニマスの卵が10万粒、西湖に運ばれていたそうです。

当時は失敗したと思われていましたが、実は生き残っていたんですね。

この発見に一役買ったのが、あのさかなクン

京都大学の中坊教授からクニマスのイラストを依頼され、ヒメマスと比較して参考にするため、サンプルを取り寄せたところ、通常のヒメマスと異なる黒いヒメマスに気付き、送り元の富士五湖がかつて田沢湖のクニマスが移された場所だったことから検証、ギョギョギョ🐟な大発見となったわけです。

ニュースで見た記憶がありますが、改めて、このことだったのか~と今更感心!

まさか辰子伝説からさかなクンにつながるとは思いませんでしたが。

すごいぞ、さかなクン!!

 

 

アクセス

秋田新幹線こまち「田沢湖」駅下車

東京駅 → 田沢湖駅(約2時間50分)
仙台駅 → 田沢湖駅(約1時間15分)
盛岡駅 → 田沢湖駅(約30分)
秋田駅 → 田沢湖駅(約1時間)

田沢湖へのバスは、田沢湖駅から路線バスが1日5~6本ほど運行しています。
約15分程です。

 

 

田沢湖を散策

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田沢湖駅にやってきました。

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けっこう大きな駅ですね。二階には展示ギャラリーがありました。

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駅前はこんな感じ。山並みが見えます。おおらかな気持ちになりますね(´▽`) 。

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バスに揺られて田沢湖へ到着!まわりを山で囲まれた雄大な湖です。
スワンボートを漕いでいる人も結構いました。

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水が透明で、小さな魚がたくさん泳いでいるのが見えました。
田沢湖を周遊する遊覧船🚢に乗ってみましょう!

料金は、大人:1200円、子供:600円

約2時間に1本のペースで運行しています。
運行期間は4月26日~11月5日です。

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こんな感じの遊覧船でした。
正直なところ、思っていた遊覧船と違う・・Σ( ̄ロ ̄lll)。
オープンデッキに出られて、直接風を感じたり、湖面を見られたりするのかと期待していたのですが、、完全に屋根で覆われたがっつりとした船でした🚢。
船内で田沢湖についての放送を聞きながら、たつこ像などのスポットを回ります。
ゆっくり湖を遊覧というよりは、高速船で移動💨という感じでした。

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遊覧船に乗った後は、湖畔を散歩します。とんぼを発見! 秋ですね~。

f:id:sakurairo270:20181027205632j:plain湖の色が、青というより蒼。深く落ち着いた色合いでした。
北国の湖であることを感じさせます。
きっと田沢湖は、真夏でも冬を感じさせるような湖なんだろうなあ。

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湖畔のススキは絵になりますね。

ふと思ったんですが、秋田のススキってすごく背が高い気がします。

大自然に囲まれているとススキも成育がいいのでしょうか??

田沢湖の周りを歩いていると、日本一という深さを湖の色から感じます。

しっとりと落ち着いた風情の湖でした。

 

乳頭温泉卿へ

田沢湖からさらに山道をひたすら登っていくと、有名な乳頭温泉郷♨があります。

もはや道路なのかも怪しいくらいの道をバス🚌で登っていくと、THE・秘湯が待っています!

湯治のために作られたような昔ながらの温泉で、洗い場もなく、本当に湯につかるだけのシンプルな造りなのですが、自分史上最高の温泉でした!

温泉好きの方は、ぜひ一度あの独特な雰囲気の秘湯を体験してみてください♨♨。